ピアノを趣味で弾いている人の中で,ピアノを習っている人も習っていない人もいらっしゃると思います。今回はピアノを習っている人に向けてレッスンの有効活用について記事にしてみます。
ピアノを習う目的は何でしょうか?
ピアノを習っている人は先生から何を教えてもらっているでしょうか。私は小中学校のうちにピアノを習っていた頃を思い返すと,習い始めの先生は手の形や姿勢を教えてくださる先生だったのですが,ある段階で先生が変わってしまい,小学校を卒業するまでレッスンではその場限りの指摘を3年以上受けていました。習っていた当時の楽譜を見返すと毎回言われていることが同じではあるものの,どうしてその指摘をしているのかという根本を理解していないようなレッスンをされていたように感じます。ピアノが上手くなるためには教える側も教えられる側も何を目的にしているか,どんな技術が身についたかを自分の身で感じていることが重要だと思います。
レッスンの目標
皆さんはピアノのレッスンで目標はありますか。目標というとかなり大それたイメージがありますが,ピアノを習っている人は先生から何かを教えてもらうためにレッスンを受けている人が大半なのではないでしょうか。その教えてもらいたいこと目標は人それぞれだと思います。例えば以下のような目標が考えられます。
- 漠然とピアノが上手くなりたい
- テンポの速い曲を華麗に弾けるようになりたい
- テンポのゆっくりした曲で聴いている人を飽きさせないようにしたい
- ショパンの○○という曲がきれいに弾けるようになりたい…など
こうした中で,指の運動能力そのものの向上は自分の日々の練習でできますが,曲の持つゆらぎやテンポなどの言葉で表すことが難しい技術や今までの練習の中では思いつかないような新しい練習の方法などはレッスンで教えてもらうべき内容だと思います。こうしたことを教えてもらうことに加えて,自分ひとりではできない練習を手伝ってもらったり,一緒に弾いてもらったりすることがレッスンの有効活用の手段の一つだと思います。
私が思う理想のレッスンの例
私は習う側であればこういったことを習いたいし,自分が教える側であればこういうことを教えたいという内容を例示してみます。皆さんが習いたいこととは違うかもしれませんが,あくまで個人的にはこういうことを習いたかったと思う内容を示しています。
- 楽譜の読み方
- 初見演奏の技術
- 曲の完成度を高めるための練習方法
- 日々の指のトレーニングの方法
- 弾けないところを弾けるようにする練習のアイデア
- 実際に弾いて教えてくれる
自分でピアノを練習する上で分からない部分や練習方法を教えてもらうことがレッスンで非常に重要であり,分かっている部分については自分で練習することができれば効率の良い上達が可能です。ピアノに限らないものではありますが,1人で個人練習して上達されるべき技術はチーム練習のような時間で練習するのではないのではないかと思います。
過去に経験した特に効果があったレッスン
いつも習っている先生以外にレッスンを習った時のことはとても強く印象に残っているのですが,自分の習っている先生以外の素晴らしい先生にレッスンをしていただいたときは今までの自分の価値観にはない演奏方法や考え方を知ることができました。短いレッスン時間だったにもかかわらず,具体的にはピアノを弾く前の心構えや準備,弾いている時の呼吸の仕方,難しいところのテンポの操作の仕方など非常に濃密なレッスンを受けることができて強く印象に残っています。田舎に住んでいた私には先生を選ぶなんて考えたことがなかったのですが,こうした素晴らしい先生にレッスンを受けていればもっとピアノが上手くなるだろうと子どもながらに感じた記憶があります。いつも習っていた先生には,楽譜に書いてある音のミスを指摘されたり,もっと強くもっと弱くといった細かいレッスンでしたが,ピアノを弾くときの考え方や練習の仕方そのものを教えてくださるという先生から習うことができたので非常に効果が高かったです。
理想のレッスンを受けるためには
ピアノを習っている人でレッスンがマンネリ化してしまっている人は,先生に一緒に弾いてもらうということは非常に有効です。例えば片手ずつなら弾けるのに両手になると弾けない人は,先生に片手のパートを弾いてもらうと自分ではできない両手で弾いている感覚を体験することができます。また,習っている先生に弾いて見せてもらうことや一緒に連弾をするということも有効です。ピアノの先生も弾くのが好きな先生が多いはずです。そのため,ピアノを習っているひとは先生にぜひお願いしてみると良いかもしれません。ピアノを楽しく教えてくれる先生ほど喜んでくださると思います。
まとめ
今回はレッスンの有効活用について記事にしてみました。レッスンには色々な形態もあると思いますし,人によってピアノを習っている目的が異なるため,自分が目的としていることができるようになるということが大切だと思います。そういったピアノの先生に巡り合って楽しくレッスンを受けることができると良いと思います。
ゆきふり