紙の楽譜と電子楽譜のどちらが好きですか?

ピアノ

最近は本を読むときはもっぱらAmazon Kindleを使っているのですが,楽譜については紙も電子も両方使用しています。今回は紙の楽譜と電子楽譜の両方の良さについて記事にしてみます。

電子楽譜の良さ

電子楽譜を使ったことがある人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。電子楽譜と言われると敷居が高いなと感じる人も多いと思いますが私もそうでした。まずはiPadを楽譜替わりに使ってみようと思い,よく使う楽譜をスキャンして使ってみました。(そのため厳密には電子楽譜とは言わないのかもしれませんが…。)

私が電子楽譜を使って良いなと感じたところは以下の通りです。

  • 譜めくりが簡単
  • 明るくて見やすい
  • 書き込んでも消しやすい
  • たくさんの楽譜を持ち運べる

譜めくりが簡単

電子楽譜は何より譜めくりが簡単です。紙の楽譜のようにめくった後にページが戻ってくる心配もないですし,使うデバイスによってはタップするだけで次のページに送れるので一瞬で次のページに移動することができます。また,GVIDO(グイド)という電子楽譜は足で譜めくりができるような機能もあるようです。こうした機能があれば,ピアニストも譜めくりの人をつけなくても良くなるかもしれません。また,譜めくりする部分で演奏が止まってしまうという人もいると思いますが,縦に楽譜をスクロールするように見れるようにしておけばそうしたムラが少なくなると思います。

明るくて見やすく,書き込んでも消しやすい

私はiPadで楽譜を見ることがありますが,バックライトがつくため楽譜が明るくて非常に見やすいです。また,楽譜を拡大することもできるので,苦手な部分は拡大して集中して練習することもできます。iPadでは書き込みや消すことがとても簡単なので,自分の練習内容や注意などのメモがすごくしやすいです。

たくさんの楽譜を持ち運べる

これは電子書籍と同じですが,電子楽譜の大きさでたくさんの楽譜を入れることができます。分厚い楽譜を何冊も持たずに楽譜をたくさん持ち運ぶことができるということは魅力の一つだと思います。家の本棚が楽譜でいっぱいになっている人は電子化するのもありかもしれません。

やっぱり紙の楽譜が良い人

以上のように,使ったことがない人は試しに使ってみると良いと思いますが,紙の楽譜にもメリットが多いですし,そちらの方が合っているという人もたくさんいらっしゃると思います。ここまで電子楽譜を褒めてきたところですが,以下の人には紙の楽譜をおすすめします。

  • ピアノを習っている人
  • 楽譜の出版社にこだわりがある人
  • 弾きたい曲をすぐに取り出したい人
  • 楽譜のデザインを見るとテンションが上がる人

ピアノを習っている人

ピアノを習っている人は紙の楽譜の方が良い場合が多いです。これは,ピアノのレッスンで先生が電子楽譜に慣れていない場合,先生が戸惑ってしまうということがあります。また,レッスンでの書き込みはやはり紙の楽譜に書いてもらった方がいいと思います。電子よりも紙の楽譜の方が慣れているということもあり,書き込みをするという点だけを考えるのであれば,電子楽譜よりもきれいな字で書き込みがしやすいです。また,電子楽譜だと誤って操作してしまって,注意書きを消してしまう可能性もあります。もし,電子楽譜を使ってレッスンをしたい人は,習っている人は一言先生に確認してみるといいと思います。

出版社にこだわりがある人

私はもっぱらこちらの意味で電子楽譜を積極的には使っていないのですが,各作曲家に対しておすすめな楽譜の出版社はいくつかあります。また,ヘンレ版の深い青い楽譜やウイーン原典版の赤い楽譜のデザインを見るとテンションが上がるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。こうした方々には紙の楽譜は強くおすすめします。

弾きたい曲をすぐに取り出したい人

電子化するとちゃんと電子ファイルで管理できていないと弾きたい曲をすぐに取り出す作業が手間になります。案外,本棚で管理している方が曲をすぐ探すことができると思います。電子楽譜はタイトルで管理することが多いので,パソコンが苦手な人にとっては整理が少し大変で,楽譜のデザインなどでどんな曲が入っているかなどの視覚的な記憶情報も少なくなってしまいます。そのため,電子データの管理が苦手な人は紙の楽譜の方が良いのかもしれません。

まとめ

今回は電子楽譜と紙の楽譜の特徴について記事にしてみました。機械は苦手で電子楽譜はちょっと…という人もいると思いますが,電子楽譜もすごく進化しているようです。私も楽譜をたくさん買うわけではないのですが,家に楽譜がたくさんあるピアノの先生で新しく楽譜を置くスペースがなくなるような人は電子楽譜の導入も考えてみるといいかもしれません。省スペースになります。ただ,電子楽譜専門のタブレットはすごく高いですので私はなかなか手が出せません。私はまずは電子楽譜を購入するよりはiPadにスキャンして使うのがいいかなと思っています。

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