子どもや初心者におすすめの曲【カバレフスキー:道化師Op39-20】

ピアノ

初心者におすすめな曲としてカバレフスキーの道化師を紹介します。
道化師というとクラシック音楽に詳しい人はオーケストラ曲の「道化師」を想像するかもしれませんが、今回はピアノ曲の「道化師」です。

どんな曲か?

どんな曲かというと「道化師」というだけあって戯けた(おどけた)曲になっています。
英語では「The Comedians」と表記するようです。
曲全体は2拍子でステップを踏むようなテンポ設定になっています。
最初は右手でイ長調(A-dur)とイ短調(A-moll)やヘ長調(F-dur)とヘ短調(F-moll)を1小節の中で行ったり来たりすることでおどけた感じが表現されています。
その雰囲気をより印象つけるために曲の多くの部分で左手は和音の邪魔をしない八分音符+スタッカートのリズムを繰り返すことで道化師が踊っているような印象が出るような曲になっています。

余談かもしれませんが、霜降り明星の粗品さんが演奏されているのをテレビで見たことがあります。

難易度は?

楽譜をみると右手に16分音符が多く出てくるので、初心者の人が楽譜をみると「難しそう」と感じてしまうかもしれません。
また、演奏効果を高める(戯けた感じを表現する)ために臨時記号が多く出てきます。
しかし、これらは比較的複雑なものではなく
そのため、この曲をしっかり弾けるようになると「右手の16分音符の動き」と「黒鍵のタッチの技術」が向上すると思います。

収録している楽譜と演奏動画

演奏動画

最初にも書いていますが、カバレフスキーの「道化師」というとオーケストラ曲を想像する方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは今回紹介するピアノ曲の「道化師」とオーケストラ曲の「道化師」の演奏動画を紹介します。

ピアノ曲(Op.39-20)の道化師

今回紹介している道化師はこちらです。

オーケストラ曲(Op.26)の道化師

オーケストラ曲では,1:00〜に進めていただいて流してみると「運動会で流れる曲だ」と感じる人もいらっしゃるかもしれません。
オーケストラの道化師は非常に定番の曲ではありますが,私は大好きです。
最後の曲を聴いてみるとプロローグと同じテーマが出てくるのがよく分かります。
全曲を通して打楽器がとても効果的に使われており,思わず叩いてみたいなと感じるような曲です。

ピアノ曲に比べてオーケストラ曲は非常に壮大な曲ですが,どちらも道化師の戯けた感じがわかるのではないでしょうか。

収録している楽譜

楽譜はカバレフスキーの24の小品集 Op.39の20曲目に収録されています。
曲集は小品集とことで、「道化師」以外にも23曲の収録されています。
詳細は以下の画像をクリックしていただければと思います。

このカバレフスキーの小品集はそれほど難しい曲集だけでなく、簡単な曲をたくさん演奏するということは初見力や読譜力だけでなく、上達にもつながりますので弾いたことがないという人は挑戦することをおすすめします!

まとめ

今回は初心者におすすめの曲としてカバレフスキーの「道化師」を記事にしてみました。
発表会で弾くまでの曲ではないかもしれませんが、初心者が手軽に弾いて楽しめる曲だと思います。
曲が短いので1曲だけを取り上げて弾くということはあまりないかもしれませんが、初心者向けの曲としてはテンポや曲がはっきりしていておすすめです。
また収録されている曲集にある他の曲もきれいでわかりやすい曲が多いです。
初心者から中級者以上の人はぜひ手元に置いて気が向いた時に弾いてみると自分の成長を感じられるかもしれません。

カバレフスキーの曲としては以前,ソナチネを紹介していますので,興味のある方はこちらの記事も見ていただければと思います。

この記事が皆さまの少しでも役に立てば嬉しいです。

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