【楽譜を見つめて弾けない?】楽譜から目を離してしまう癖を直す

ピアノ

ピアノを弾く上で早く譜読みが終わって,深く曲を練習したいと思う人は多いのではないでしょうか。
譜読みの方法には色々な方法がありますが,今回はポイントの1つとして楽譜から目を離さないようにすることについて記事にしてみます。

ハノンでも楽譜を見つめて弾けない?

楽譜を見ながら弾くということはかなり難しい技術です。
どのような楽譜でも構わないのですが,ここでは例えばハノンを取り上げます。
ハノンを持っていない人はこちらから手に入れましょう(冗談です)

ハノンの第1番の曲「ドミファソラソファミ…」はピアノを習ったことがある人や習ったことがなくても多くの人が知っていると思います。

この曲を実際に弾いてみるときに楽譜から目を離さずに弾けるでしょうか。
「そんなこと誰でもできる」と思ってしまいますが,実際やってみると手を全く見ないで弾くことに不安を覚えたり,ミスタッチをしないように手を見てしまうのではないでしょうか。

たくさんの曲を弾けるようになるためには,弾けるようになるまでの時間,特に譜読みの時間を短くすることが大切です。

楽譜から目を離さずに演奏する技術は本当に必要か?

楽譜を見つめて演奏するという技術は以下の人には必要ないかもしれません。

  • 今,レッスンで習っている曲が弾けるようになればいいという人
  • この1曲だけが弾けるようになりたいという人

しかし,次のような人は持っていて損はない技術だと思います。

  • レッスンのための練習時間を短くしたいという人
  • 色々な曲を初見か少し練習したくらいで弾けるようになりたいという人

たくさんの練習時間が取れる場合でも練習時間には限りがあるので,その限られた練習時間でたくさんの曲を弾けるようになるためには楽譜から目を離さずに演奏するという技術は役立ちます。

さらに,楽譜から目を離さずに弾くことは,手元を見ないで演奏することに通じます。

練習や本番でのミスタッチを劇的に減らすことができますし,手を見ながら弾いたときにいつも以上に安心感を持った演奏をするという効果は比較的早い段階で実感することができるようになります。

簡単な目標設定でチャレンジできる

新たな技術を身につけるためには当然ですが時間がかかりますが,この練習方法は普段の練習でほんの少しだけ意識すればできるので,技術を身につけるたの練習をスタートするためのハードルはとても低いです。

そして,いざやってみると,楽譜を見つづけて手元を全く見ないで演奏してみるというのはできているつもりなのに,ふとしたタイミングで視線を逸らしてしまうという癖に気づくかもしれません。

はじめはなかなかできませんが,徐々にできるようになると楽譜が怖くなくなりますし,譜読みが苦手な人は譜読みの苦手意識もなくなっていきます。
1日何時間も練習する必要はなく,速い人は1か月ほど簡単に練習するだけで手元を見ずに楽譜から目を離さずに演奏できますし,初見能力も向上していきます。
譜読みが面倒と思う人もたくさんの曲が弾けるようになりたいという人もぜひ楽譜から目を離さずに演奏できるスキルを身に着けて幸せに楽しくピアノを弾けるようになって欲しいと思っています。

手を見ずに練習するためのオススメの曲集は?

楽譜を見つめて(手を見ないで)練習するという人のためのおすすめの曲集をいくつか紹介します。
どれも初めて楽譜から目を離さずに演奏する人にとっては不可欠なものだと思います。

すでに楽譜を持っているという人もいらっしゃると思いますので,該当する曲集を持っているひとはその曲集を使えば十分トレーニングができると思います。

ハノン:難易度★~★★★

最初の紹介でも登場しましたが,ハノンは音を覚えて弾いているという人も多いのではないでしょうか。
ハノンの楽譜はかなり音域も広いので手を全く見ずに楽譜だけを見て演奏してみると初挑戦では案外できないことに驚くかもしれません。

使い方によってはあらゆる曲を演奏することができるようになるバイブル的な存在にもなるので,手を見ずに弾く練習と合わせて使うと基礎練習でまた一つ進んだ技術を身につけることができるようになると思います。

リトルピシュナまたはピシュナ:難易度★~★★★

リトルピシュナピシュナはハノンと同じような練習曲です。

この曲集は多くの曲でモチーフとなるハ長調のフレーズからスタートし,ハ長調→変二長調→ニ長調→…と調性が半音ずつ変わっていきます。

音のパターンを覚えてしまうと難しくはないですが,楽譜を見ながら弾くとかなり複雑に見えてしまうため戸惑ってしまうかもしれません。

このブログではとてもおすすめの曲集として度々登場していますので,こちらの記事も参考にしていただければ嬉しいです。

プレインベンション:難易度★~★★

もう少し曲の中で練習したいという人に対してはこちらのプレインベンションがおすすめです。
右手と左手の両方でメロディを演奏する曲が多く,クラシック音楽で求められる基礎的な技術や感覚を最初のステップを身につけるためにはかなり効果の高い曲集だと思っています。

こちらもブログで登場していますので,こちらの記事も参考にしていただければと思います。

ツェルニー100番:難易度★★

ツェルニー30番はやったことがあるけど,100番はないという人はぜひツェルニー100番にも挑戦してみると良いと思います。
ツェルニー30番よりも練習曲という印象を受けずに弾くことができるかもしれません。
こちらはすでにある程度楽譜を見ながら演奏できそうという人がトライするもので,初めて楽譜だけを見て演奏する練習にトライする人にとっては難しい曲集かもしれませんのでご注意いただければと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

まとめ

今回は譜読みのスキルアップのために,楽譜を見つめて演奏するということに焦点を当てて記事にしてみました。

思ったよりも手元を見てしまってなかなか楽譜だけを見て演奏するということができないということを肌で感じることができた人は,ぜひ楽譜だけを見て演奏できるようなスキルアップに取り組んでみてください。
数か月後の自分は今よりも楽譜を読むスピードや演奏するときの確実さがどんどん向上していると思います。

楽しくピアノを弾き続けるための一生もののスキルの一つとしてぜひ身に着けておきたいですね。

この記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。

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