【多くの人が間違える】文章中のFの数のカウント

上達の考え方

「F」の数を数えるテスト

先日,友人からテストされた問題にまんまと引っかかってしまったので,皆さんにもやってみていただきたく記事にしてみます。

調べてみたらとても有名なテストと知りましたが,知らない人もいらっしゃると思いますので共有させていただきます。

以下の文章を一度だけ読んでアルファベットの大文字の「F」と小文字の「f」が全部でいくつあるか数えてみてください。
英語が苦手な人でも大丈夫ですし,文章の意味が分からなくても大丈夫です。
※できるだけ一度だけ読んで挑戦してみてください。

Finished files are the result of years of scientific study combined with the experience of years.
(訳:完成したファイルは、長年の経験と組み合わせた科学的研究の結果です。)

皆さんはいくつの「F」を見つけることができたでしょうか。
私は友人から大文字で表記された文章でテストをされました。

FINISHED FILES ARE THE RESULT OF YEARS OF SCIENTIFIC STUDY COMBINED WITH THE EXPERIENCE OF YEARS.

文章は上のものと同じですが,見事に間違えてしまいました。

答えは?

気になる答えは「3つ」…ではありません。
インターネット上で確認してみると,英語が得意な人ほど間違いやすい傾向にあるという情報もありました。
もし「3つ」だったという人は,ぜひ文章を読み直してもう一度「F」の数を数えてみてください。
クイズではないので,問題文の「F」が含まれているとか,隠れている「F」をカウントするという必要はありません。

「3つだった人」は数え直して新しい「F」を見付けることはできたでしょうか。
では正解は「4つ」,それとも「5つ」でしょうか。

正解は「6つ」あります。
私は何度か読み直して6つ見つけることができましたが,自分がこんなにも文章を良く見ていないのだなと驚きました。

6つ見つからなかったという人のために,答えをこちらに示します。
Finished files are the result of years of scientific study combined with the experience of years.

重要ではない情報は省略している?

日本語の文章でも,ひらがなとカタカナだけで書かれた文章であれば,最初と最後の文字さえ合っていれば読めてしまうということを知っている人がいらっしゃるかもしれません。
以下の文章ではいくつの間違いがあるでしょうか。

きょうは だいきすなピアノを たさくん ひたきいから はやくおちうにかろえう

答えは5か所です。
こうした文章のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象のことをタイポグリセミア(Typoglycemia)と言うそうです。

先ほどのテストと同様に文章の中の大事な情報をキャッチするために一部の内容を飛ばして補間したり省略したりしていることが分かると思います。

譜読みと演奏の質を向上させるために

楽譜を見てピアノを弾く上では1音1音大切にしているつもりでも,楽譜をパッと見て弾くときに音符を間違えて読んでしまうということがあります。
決して音符を大切ではないものと考えているわけではなくても,無意識に間違えて楽譜を読んでしまったという経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。

ピアノから出す音は間違えた音で演奏すると多くの場合で違和感があるのでミスに気付くことができるかもしれませが,楽譜の音符以外の表記はちゃんと認識できているでしょうか
フォルテ(f)やピアノ(p)といった基本的な強弱記号,テンポの指定,作曲家が要求する表現など,改めて楽譜を見直してみると,認識していなかった強弱や音楽記号があるのではないでしょうか。

譜読みだけにとどまらず,演奏でも技術的に簡単だからといって演奏の細かい気配りがなくなる部分はないでしょうか。
自分の中では思っていなくても,大切ではないと自然に判断してしまう可能性のある部分をしっかり認識して演奏することができると,今よりもきめ細かくこだわりのある演奏ができるようになるかもしれません。

まとめ

今回の記事を通して重要ではない情報は省略してしまうということを感じることができた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分の演奏の中でこだわらずに弾いてしまっている部分があれば改めて良く見直してみると今よりもずっと質の高い演奏ができるようになるのではないかと思います。
ピアノに限らず,仕事や日常生活をしていく上で重要ではない情報と勝手に判断してしまっていることを改めて見直すとよりきめ細やかな仕事や豊かで充実した日常生活が送れるようになるかもしれません。
この記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。


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