分かりやすい文章を書くときに意識したいこと【あいまい接続「が」を使わない】

雑記

ゆきふりです。
仕事やブログなど皆さんが文章を書くときにはどんなことを意識していますか?
最近「のですが」禁止令という記事を見てとても共感しました。
私も文章を書く上で癖になっている表現である【あいまい接続詞の「が」】があり,これを使わないように直したいなと思って意識的に記事にしてみました。

あいまいな接続詞「が」を使わないようにしたい

接続詞の主な種類

接続詞の種類には以下のものがあります。

  • 順接(だから,それで)
  • 逆接(しかし,けれども,ものの)
  • 並立・添加(また,それに,加えて)
  • 補足・説明(なぜなら,なお,ちなみに)
  • 対比・選択(一方,逆に)
  • 言換・例示(つまり,すなわち,言い換えれば,特に)
  • 転換(ところで,さて)

※厳密な分け方ではないかもしれませんので,もし間違っているようなことがあればコメントなどをいただければと思います。

便利な接続詞?逆接を表す「が」とあいまいな接続を表す「が」

接続詞「が」はとても便利な接続詞の一つです。
例えば,話し言葉でも書き言葉でも以下のような文章を使うことがあります。

  • 昨日,買い物に行ったが,欲しい商品がなかった。
  • 昨日,買い物に行ったが,友達に出会った。
  • 昨日,買い物に行ったが,街中にたくさんの人が出ていると感じた。
  • 昨日,買い物に行ったが,車を使った。

これらの文章について,どこまで違和感を感じるかは人それぞれだと思います。
基本的には「~が,」というのは逆接を表す接続詞に分類されるものです。
しかし,上の文章のうち,2~4つ目は必ずしも後に続く文章が逆接の内容ではありません。

文章の意味が分かりにくくなってしまう接続詞「が」

私は自分で文章を書いているとすぐに「~ではあるが,…である」という文章を作りたくなります。
この文章はとても良く使われる構文ですし,とても書きやすい文章です。
国語が苦手な私は話すときや文章を書くとき, 「~ではあるが,…である」 という構文をよく使ってしまいます。

このような構文を逆接で使えていれば良いと思います。
しかし,逆接ではない部分のあいまいな接続詞として続けていると言葉に対する感覚がどんどん鈍っていき,正しくない言葉の使い方や意図しない話の流れを言葉の受け手に与えてしまう可能性があります。

接続詞を使うと一つの文章に2つの意味を持ってしまう

接続詞を使って文章を書くと,文章の意味は2つ以上になることもあります。
英語を使って考えてみるととても分かりやすいかもしれません。
例:Although I went shopping yesterday, I couldn’t find what I wanted.
(昨日買い物に行ったけれど,欲しいものが見つからなかった。)

接続詞を使うことに問題があるわけでなく,話の流れにあわない接続詞を使ってしまうと読み手に伝わりにくい文章になってしまうと思います。
意味が明確ではないと読み手も混乱してしまう可能性があるだけでなく,書いている本人が読み返しても分かりにくい文章になってしまうことがあります。
特に,あいまい接続詞の「が」は様々な意味を持ち得るので使う時には注意する必要があると感じています。

「が」を使った文章を使っていない文章に変えてみる

先ほど例示した文章について「が」を使わない文章に書き換えてみました。

  • 昨日,買い物に行ったけれど,欲しい商品がなかった。
  • 昨日,買い物に行ったら,友達に出会った。
  • 昨日,買い物に行ったら,街中にたくさんの人が出ていると感じた。
  • 昨日,買い物に行ったとき,車を使った。

より意味がはっきりするとともに,文章の意味が通りやすくなったのではないでしょうか。
国語が得意ではないという人は,論理の流れが上手く取れていないと言われることが多く,私もそういったことはしばしば言われてきました。
これは,あいまい接続詞の「が」を便利に利用してどういう意味で文章を組み立てているか考えないで言葉を使ってきたことが原因かもしれません。

おすすめの本

文章を書くうえで参考にしている本はいくつかありますが,私は以下の本がとても参考になっています。普段あまり本を読まないという人にとっては少し堅い印象を受ける本かもしれません。

この「悪文」という本は読みにくい例文をもとに,どうしたら読みやすい文章になるのかという例がとても多く書かれていてとても勉強になりました。
知らず知らずのうちに書いてしまっている文章の何が悪いのかということを分析する力が身につくと思います。
この本は一例ですし文章に関する本は色々ありますので,自分に合った本を見付けることが大切だと思います。
私も文章を書くのはまだまだ上手くないので,書きながらどんどん上達していきたいなと思っています。

まとめ

今回は文章を書くときのテクニックの一つとして,あいまい接続の「が」についての内容を記事にしてみました。
自分で書いている文章の意味や流れを明確にすることは読んでもらう人に伝えるためにとても大事だと思っています。
私も今後の記事を作成する上でもより注意していきたいですし,できるだけあいまい接続詞を使わない形での文章を書けるようになりたいと思います。
お時間がある人は自分の書いた文章中に何回あいまい接続詞である「が」が出てくるか数えながら自分の文章のくせを分析していくと文章を書くのが一気に上達するかもしれません。

この内容が皆さんに役立てば嬉しいです。
ちなみに今回の記事の中では一度もあいまい接続詞を使わないで書いてみました。

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