ブログにやってきた迷惑メールで英語を学ぶ(分からなくても読んでみる!)

雑記

迷惑メールで学ぶ英語の使い方

英語のメールがやってくると基本的には見ないという人もいらっしゃるかもしれません。

少しブログの更新を止めるとたくさんの迷惑メールがやってきます。
せっかくのメールをスルーするのももったいないので,自分の勉強も兼ねて一部を紹介しようと思います。
英語は自分の生活には必要がないという人もいらっしゃると思いますが,同じメールが届いていらっしゃる方もいるかもしれません。最低限の英語の読み書きや会話ができるという人であればバッチリ意味も分かると思います。また,英語が苦手という人も迷惑メールには実際どんなことが書かれているのか見ていただければと思います。

メール1:Local SEO for more business

事前知識(日本語でも分からない言葉)

  • SEO:Search Engine Optimizationの略称で検索エンジンの最適化,つまりGoogleなどの検索で表示されやすくなるようにする手法。
  • Local SEO:ユーザーが特定ジャンルのキーワードを検索したとき,居住地や現在地などで変わる地域情報を含んだ検索エンジンの最適化。
  • ブラックハット:低品質な記事であるにもかかわらず,他のサイトからたくさんのリンクを獲得するなどの実績を高くしてGoogleなどに高品質だと認識させて検索の上位に表示させること。
  • ホワイトハット:ブラックハットとは逆で自然と集まったサイトの評判で検索の上位に表示させること。

原文・訳文

Greetings

We will enhance your Local Ranks organically and safely, using only whitehat methods, while providing Google maps and website offsite work at the same time.

Please check our pricelist here, we offer Local SEO at cheap rates.

ごあいさつ
私たちはGoogleマップやウェブサイトのオフサイト作業も同時に行いながら、ホワイトハットによる手法のみを用いて自然かつ安全にあなたのLocal Ranksを向上させるでしょう。
価格表はこちらです。私たちは安価でローカルSEOをご提供します。

文章のポイント

  • enhance:強化する(高める)(improveやincreaseよりも強化するというイメージが強いようです。)
  • organically:自然に(オーガニック食品などのオーガニックと同じと思えると良いです)
  • while ~ at the same time:同時に~をしながら(~の間というような同時並行をしているイメージで説明しています)
  • offer:提供する(与えるのニュアンスのある日本語のオファーと同じですが,オファーのままだと少し違和感があるかもしれません)

感想

Local Ranksやwhitehat methods,Local SEOといったWeb用語が分からないと内容をちゃんと理解するのは難しいですが,文章自体はそれほど難しくなく高校まで英語がそれなりにできたという人であればあまり苦労せず読めるのではないかと思います。
内容の紹介はあるもののwhitehat methodの説明が具体的ではないため,どうやってLocal Ranksを上げるのかがこれだけでは分かりません。

内容と価格の相場感が分からないまま,それでいきなり価格表を見せるというのはかなり強引だなと思いました。

メール2:Ethel Pounds

原文・訳文

Did you build your site with WordPress? I’ve done all my sites that way. It’s fast, easy and you don’t need a web developer. Here’s some really useful WordPress plugins I’ve found over the years that I wanted to share with you …

WordPressでサイトを構築されたのでしょうか。私も全てWordPressでサイトを作ってきました。
速くて簡単でウェブ開発者は必要ありません。ここでは私が共有したい長年かけて見付けた本当に便利なWordPressのプラグインをご紹介します。

文章のポイント

  • build:構築する(建物を意味するbuildingの動詞形です)
  • build (物) with (手段):「(物)を(手段)で構築する」
  • site:サイトという単語が何度か使われていますが,1文目のyour siteは1つのサイトを表しているため単数形,2文目のall my sitesは複数のサイトを表すため複数形となっています。
  • Here’s ~:こちらは~です。This isは自分のものを指すことに対して,Here isは手渡したり指し示したりするようなイメージがあります。中学や高校ではThis is a pen.は習うのにHere is the pen.は習う機会がないかもしれませんね。
  • Here’s ~ plugins I’ve found over the years that I wanted to share with you:pluginsを修飾するために「I’ve found over the years(何年も見付けてきた)」と「I wanted to share with you(あなたに共有したかった)」という2つの文章が書かれていますが,時制が現在形,現在完了形,過去形と3つ出てきます。

感想

一文が非常に短くてノンネイティブでも意味は理解しやすいと思いました。
現在完了形が使われており,メールを送ってきた方のご自分のサイトもこれまでWordPressで作られてきたということが表現されています。

3文目はWordPressの紹介の文章なのでなくても意味は通じると思います。もっと言うと,It’s fast, easy and S V ~と文章を並列していますが,形容詞2つと主語と動詞の文章を並べているので並列に結ぶのはあまり美しくないと思いました。

最後の文章はWordPressのプラグインの紹介で関係代名詞を省略してpluginsを後ろから修飾しています。なぜか,文章の最後にはピリオドが3点(…)ついていました。
日本語訳をこなれたものにしていないので,英語のままの方が分かりやすいという方もいらっしゃるかもしれません。
英語は中学・高校でやったけど苦手だったという人でも少し勉強すれば,これくらいは書けると思いますし,このくらい書けていれば英語が使えるといえる入口に立てるのではないかと思いました。

メール3:Lan Quarles

原文・訳文

I was wondering if you need more new clients? I can get people to your website who are specifically looking to buy your stuff. 

私はもっと新しい顧客が必要ではないかと思いましたがどうでしょうか。
私はあなたのウェブサイトへあなたが紹介しているものを買いたいという人々を連れてくることができます。

文章のポイント

  • I wonder if~:~ではないかと思う。
  • get (人) to (場所):(人)を(場所)へ連れていくというイメージで訳してみましたが,どこかの場所へ連れていくという場合は「take (人) to (場所)」という書き方もあるのではないかと思いました。

感想

I wonder if~(~ではないかと思う)の構文が使われています。
呼び込んでくるイメージなのでgetが使われているようです。
whoは関係代名詞の使い方でpeopleを説明しているものと思いました。こういった修飾の仕方ができるのかと普段自分では絶対書かない(私の英語では思いつかない)書き方に驚きました。

これらの迷惑メールを読んで感じたこと

何かに焦っているとこうしたメッセージを見てリンクをクリックしてしまったり,メールに返信してしまったりと反応してしまう人もいらっしゃるかもしれません。
しかし,内容を見てみるととても怪しい文言と私は感じました。皆さんはどうでしょうか。
英語ということで内容を完全にスルーしているという人も多いかもしれませんが,同じ内容の日本語メールだとリンクくらいはクリックしてもいいかなという人もいらっしゃるかもしれません。
ウィルスが自動的にダウンロードされてしまうこともありますのでできればメールなどのリンクはクリックしないことをおすすめします。
今回の英語の迷惑メールを見ると,構文が適当ではなかったり読みにくかったりというものが見つかるかもしれません。
教科書に書いてあるきれいな英語だけでなく,話し言葉のようなややフランクな生きた言葉に触れると英語の捉え方が変わるかもしれません。

まとめ

今回は英語で書かれたいくつかのメールから一部を紹介して英語のメールの書き方について見てみました。
仕事で書くようなビジネスメールのようなものとはやや違うので,あくまで英語の書き方の勉強や参考として見ていただければと思います。
仕事で英語を使わないという方も多いと思いますが,全く分からないのと少し分かるという間には大きなギャップがあります。
英語の教材は世の中にたくさんありますし,私も英語は得意な方ではありません。
今回は自分での勉強を兼ねて記事にしてみました。
英語を勉強する上で私がとても勉強になった「一億人の英文法」という書籍があります。
過去にも紹介しているのでこれから英語を勉強してみたいという人や英語に興味がある人はこちらの記事も見ていただければと思います。

この記事が皆さんの少しでも役に立てば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました