【譜読みがどんどん早くなるトレーニング】音符の数を数える練習

ピアノ

譜読みが早くなるためには楽譜をどれだけ早く音符を認識できるかが重要となります。
今回は初見や譜読みが早くなるきっかけとなるトレーニングを紹介します。

譜読みにかかる時間を減らしたくないですか?

私は初見が苦手で色々な曲の譜読みにすごく時間がかかっていました。
昔は発表会の曲となると2~3か月くらい前から譜読みをスタートして,きちんと弾けるようになるのは本番1~2週間前という典型的な譜読みが苦手な人でした。

譜読みにかかる時間を減らすためには「楽譜を見てすぐに弾けるようになる」という初見の技術が不可欠です。
初見というと敬遠してしまう人もいらっしゃるかもしれませんが,多くの人が初見や譜読みの練習をしたことがないだけで案外簡単な練習で効果がでます。
初見が苦手な人や譜読みが苦手な人ほど簡単なトレーニングでぐんぐん譜読みのスピードが上がりますので,今回はいくつかある練習方法の中から音符の数を瞬間的に数えるトレーニングを紹介します。

瞬時に把握できる音の数がどのくらいか?

楽譜を見て曲を弾くときに瞬時にいくつの音を認識することができるでしょうか
まずは視点を固定して音符のドレミ(音名)を認識できるのは何拍分(何小節分・何段分)かチェックしてみます。
多い人では10個以上初心者や譜読みが苦手な人は2~3個という人もいらっしゃるかもしれません。

次にドレミは分からなくても音符の数を認識できるのは何拍分(何小節分・何段分)かチェックしてみます。
当然ですが,ドレミが分かる音符の数は2~3個の人であっても視野に入ってくる音符全てを数えると10個以上の音符を認識できるのではないでしょうか。
音名が分かる範囲だと1拍が限界という人も1小節以上の音符が見えるでしょうし,和音がたくさんの曲であれば20個以上の音符が視界に入るかもしれません。

視野に入っている音符の音名が全て瞬時に変換されて,それらを鍵盤の位置と対応させることができるようになると初見や譜読みが格段に上達します。

認識できる音符の数を増やすトレーニング(音符の数を数える)

認識できる音符の数を増やすためのトレーニングを紹介します。
そのトレーニング方法はタイトルにもあるように音符の数を数えるという練習方法です。
譜読みが本当に苦手という人でも簡単にできるゲームのような練習方法です。
やり方としては2つのステップで行うのが効果的です。

  • 1度に弾く音符の数を数える
  • 1拍や1小節に弾く音符の数を数える

Step 1:1度に弾く音符の数を数える

1つ目のステップでは1度に弾く音符の数を瞬時に声に出して数えます。
まずは片手ずつでも構いません。右手や左手が単音の場合は全て1になりますが,重音がある場合は二和音では2,三和音では3というように演奏する音の数を曲のスピードに合わせて数えます。
両手同時に行う場合は右手と左手の音符の数を合計した数を数えていきます。
この時,音符の数を暗記しようとするのではなく,瞬時に高速処理を行っていくイメージで数えます。
※初めてやる場合はかなり難しいと感じると思いますが,慣れてくるとできるようになります!

両手で一度に弾く音の数を曲のスピードの中で数える練習をやってみて,ある程度できるようになると,譜読みをしているときに自分の目線が限られた部分を追っていたということに気づく人もいると思います。
右手のメロディラインばかり追って左手部分の楽譜を見ていなかったり,左手の重音だけを見ていて右手の楽譜を終えていなかったり自分の譜読みの癖に気づくかもしれません。
また,この練習は楽譜を集中して見る練習にもなるため,練習を繰り返してから曲を弾くようにすると弾いている間に楽譜から目を離してしまうという癖を直す練習にもなります。

Step 2:1拍や1小節に弾く音符の数を数える

2つ目のステップでは1つ目のステップよりもさらに楽譜を広く見るために,一拍や小節単位で見て全部でいくつの音があるか数える練習をします。
これはStep1よりも視野を広げるための練習です。
初見や譜読みには,楽譜に書かれている音を認識してそれを音にするというスキルが必要です。
この練習では視界に入った音がどのくらいあるのか数えていくことになるので,初見や譜読みが苦手な人にありがりな楽譜の1点を集中して見てしまうということを解消することができます。
なお,小節にいくつの音があるのか数えるのはかなり難しいですが,この練習が難なくできるようになると初見や譜読みの能力が高まるので,気楽に初めていつかできるようになればいいというようなイメージで練習すると良いと思います。

視野が広がれば弾きながら音符を認識できる量が増えるのでこうした視野と頭のトレーニングから始めることは譜読みのスキル向上のためにはとても効果的です。

楽譜をどう読んでいるか

音符の数をいくつ認識できるかというトレーニングを紹介しました。
楽譜を音楽の流れの中で読むためには「横方向の音の流れ」と「縦方向の音域」を瞬間的に捉えていくことが基本となります。
譜読みが苦手な人はこのどちらかあるいは両方に苦手意識があるのではないでしょうか。

楽譜の横方向の音の流れを認識する

楽譜を見ながら楽譜に書いてある音を奏でていくためには,音楽の流れ(楽譜の左から右に流れていくスピード)についていくということが大切です。
私は以前,少し弾いては止まって少し弾いては止まってと譜読みをしていたのですが,こうした練習を続けている間は譜読みのスキルが上がりませんでした。
楽譜を読むスピードを高めるためには楽譜の音の認識する速さとそれを音にするまでの速さが大切なので,音の数が多くて難しいところや音の流れが読めなくて止まってしまうような練習をしているとなかなか上達できません。

先ほどのトレーニングでは拍に合わせて音の数を数えていくことになるので,強制的に音楽のスピードに乗りながら楽譜を見る練習ができるようになります。
譜読みがあまり得意でない人がいきなり演奏しながら楽譜の先を見るような練習をしても,所々で演奏が止まってしまってどうしても目線が流れるように動かなくなってしまうので,拍に合わせて音の数を数える練習はそうした癖のある譜読みから抜け出すためのきっかけにもなると思っています。
音楽の流れは演奏が始まったらなかなか止まることはないので,楽譜の音の数を拍にあわせて数えていく練習をするときもできるだけ楽譜の先を見ながら練習してみることが大切です。

楽譜の縦方向の音の数を認識する

楽譜の縦方向の音というと,楽譜の横方向の音楽の流れに比べて地味に感じるかもしれません。
楽譜を読むうえで横方向を意識するだけでなく縦方向の音の数を意識することで,楽譜を音にするための処理能力は一気に向上します。
多くの場合は音の数が多すぎて処理できなくなると,パンクしてしまって思考停止したり音楽が停止してしまったりしてしまうので,縦方向の音の数を処理できる能力を向上させておくと余裕を持って横方向の音楽の流れに集中することができるようになります。
また,右手と左手の和音で合計いくつという数を瞬時に判断できる練習を積んだうえで,楽譜と鍵盤が対応してくると,縦方向は音符の高さに対応するため「だいたいこのあたりでこんな手の形」と勝手に手が動くようになります。

楽譜に書いてある音の数を瞬時に認識できるようになって音を出せるようになるために,まずは頭で認識する音の処理速度が高めるトレーニングはとても重要だと思います。

譜読みを苦行にしないために

譜読みが大変という人のほとんどは初見が苦手な人だと思います。
初見と聞くとアレルギーがあるような人はまずは簡単なゲームとして瞬時に音符を数える練習をしてみてください。
初見に大切なスキルである

  • 広い視野を持つ
  • 数拍から数小節先を見る
  • 楽譜を模様(パターン)で認識していく

といったことが身についてくるはずです。
曲をどんどん弾きたいという人も少しずつで良いので曲を弾けるようになるまでの時間を短くするための譜読みや初見のスキルアップをしてはいかがでしょうか。

初見が得意な人にとっては簡単な楽譜かもしれませんが,初見の練習には以下の楽譜もおすすめです。
バーナムは持っている人も多いと思うので,こうした教本を使いながら少しずつ練習を積んでいくのが良いと思います。

リトルピシュナは音の数を数える練習にはあまり向いていませんが,楽譜を見ながら練習をするという次のステップでは有効だと思います。

まとめ

今回は初見や譜読みが苦手な人のためのトレーニングを紹介しました。
初見や譜読みが早くなると曲が弾けるまでの練習時間が短くて済みますし,どんどん自分の弾きたい曲にも挑戦できるようになります。
譜読みは大変という印象がある人はまず「音符の数を数える」というとても簡単なトレーニングから始めてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました