リズムを正確に弾けるようにするには?【声に出して拍を取ってみる】

ピアノ

ゆきふりです。
難しいリズムを弾くときに皆さんはどんな練習をしていますか?
心の中で数えているという人や感覚で捉えている人、特に気にしていないという人もいらっしゃるかもしれません。
今回はリズムを正確に弾くための練習方法を紹介します。

メトロノームを使わないリズム練習を紹介

リズム練習と聞くとメトロノームで拍を取ることをイメージする人もいらっしゃるかもしれません。
メトロノームを使う練習も上達していく上では重要な練習の一つではありますが、今回はメトロノームを使わないでリズム感を養うことのできる練習方法を紹介します。
普段の練習の中では、曲の雰囲気が出ればOKという考え方もありますが、安定した演奏をするためにはリズムを整えておくことはとても重要です。

なお、今回はリズムが全く分からないという人のための練習方法ではなく、「リズムはある程度分かっている」という人に向けての練習方法になります。
リズムを取るときの考え方については以下の記事が参考になります。

楽譜の読み方としてのリズムだけでなく、曲を弾く上での音の分割を改めて考えるきっかけになると思いますので、「音符を細かく分割して弾く」という考え方を「まだ聞いたことがない、知らない」という人は参考にしていただければと思います。

効果的な練習方法【声に出して拍を取る】

今回紹介する練習方法は「自分の声で拍をカウントしながら弾く」という練習です。
内容としてはそれほど難しくなく、4拍子の曲であれば「1234」あるいは「1と2と3と4と」などのリズムを自分の声を出しながらピアノを弾くだけです。

ピアノを弾いている時は手やペダルを踏む足を使っているものの「声はいくらでも出せる状態」にあります。
声ではなく足で拍を取るという人は結構いると思いますが、足で拍を無意識で取ってしまうようになると、足がないと弾けないという癖がついてしまい、ペダルの踏み方がワンパターンになってしまうこともあるようで、あまりオススメはしません。
声に出して拍を取って練習すると以下のメリットがあります。

  • 演奏に余裕が出る
  • 音楽の流れを身体に入れることができる
  • 本番に強くなる!(かもしれない)

演奏に余裕が出る

拍を声に出して練習すると演奏に余裕が出ます!
実際にやってみれば分かりますが、この練習を全ての曲でやってみるとかなり難しいです
口で「1234」と拍を取るだけなのに「1233」などと言ってしまうこともしばしばあります。
そんなわけないだろうという人も「百聞は一見にしかず」ですのでまずやってみてください。

頭の中を「1234」にするだけでなく、普段練習している時に考える色々なことも合わせて考えると、普段演奏している以上に忙しく頭を回転させる必要があります。
実際に、これでちゃんと弾けるようになると声を出すために使っていた頭の中のチャンネルを1つ減らすことになるため、演奏に大きな余裕が出てきます。

音楽の流れを身体に入れることができる

足で拍を取っているという人も同じですが、自分の声や動きで拍を出すと自分の身体の中に音楽の流れを取り込むことができます。
拍を取るだけであればメトロノームでも拍は取れますが、自分の口で拍を取ることでショパンやドビュッシーなど様々なテンポが揺らぐ曲でも自由にテンポを設定することができます。
もっと具体的に言うと、メトロノームでは1拍目と2拍目の長さを他の拍よりも長くするなどの細かい設定を曲の流れに応じて変化させることは難しいですが、自分で拍を出せれば細かい曲の揺らぎや大きなテンポの変化も出すことができます。

さらに、音楽の経験が長くなってくると徐々に自分で弾きながら「ここは2拍目が長い方がいい」とか「1拍目は待ってから入らないといけない」などの音楽の流れを自然なものにすることができます。

本番に強くなる!(かもしれない)

これは私だけかもしれませんが、演奏に余裕が出て音楽の流れを身体に入れることができるようになったことで、本番では曲を弾く最初に拍をしっかり数えて拍に合った呼吸をしてスタートした後、音楽に深く集中できるようになりました。
呼吸は以下の記事も参考にしていただければと思います。

基礎的な練習ですが、拍を数えて練習するようになってから自分の音を今まで以上によく聴けるようになり、この練習を集中的に試してみた時は自分の中でもとても満足いく演奏をすることができるようになっています。
全ての人に共通するわけではないかもしれませんが、本番で緊張する場面であっても普段から拍を数えながら練習したことでマイペースに演奏することができたのかもしれません。
本番で演奏するときは周りの雰囲気に呑まれるのではなく、自分のペースを作って最後までマイペースで演奏できることが大切なのかもしれません。

まとめ

今回は練習方法の一つとして「声に出して拍を取ってみる」ということを紹介しました。とても練習方法としては基本的なものかもしれませんが、まずはハノンでも構いませんし、自分の今弾けるようになった曲などで試してみていただければと思います。
どうしてできないのかと思うくらいできなくて笑ってしまうこともあるかもしれませんが、必ず効果を実感できると思います!

この記事が皆さんに少しでも役に立てば嬉しいです。
ゆきふり

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