ゆきふりです。
オリンピックの入場更新では日本のゲーム音楽が使われましたが、それに感化されスクエア・エニックスの曲を弾いてみたいと思い、ファイナルファンタージとクロノ・トリガーの曲集に挑戦してみました。
ずいぶん前にFinal Fantasyのピアノコレクションズについて記事にしていますが、今回はバイエル併用のピアノ楽譜を弾いてみた感想をお伝えします。
【きっかけ】初見に挑戦する教材選び
初見についての記事もいくつか投稿していますが、前提として私は初見や譜読みはあまり得意な方ではなく、初めて渡された曲をスラスラと弾けるというレベルではありません。
そのため、初見でのレベル向上のために何か新しい曲を弾いてみようと思って曲集を探したところ、東京オリンピックの入場行進曲としてファイナルファンタジーやドラゴンクエスト、クロノトリガーなどの曲が使われており「これを弾いてみたい!」と思ったのがきっかけでした。
初見の練習では選曲した曲のレベルが難しすぎると初見には使えないため、例えば、ファイナルファンタジーの上級のピアノコレクションズのようなものではなく「バイエル併用」と書いてある比較的簡単と思われるレベルのものに挑戦してみようと思いました。
さらに言うと、自分がある程度知っている曲であれば弾きやすいと思ったので選んでみました。
譜読みや初見については以下の記事が参考になりますので興味があれば見ていただけると嬉しいです。
【結論】初見で弾けなかった
結論からいうと「全ての曲を初見で弾くこと」はできませんでした。
もちろん中にはすぐに弾ける曲もありましたが、やはりノーミスで1曲通せるような曲は多くありませんでした。
私としてはバイエル併用だから結構戦えるかなと思っていたものの、やってみると半分くらいは初見でインテンポで弾くのは難しいレベルでしたのでまだまだ訓練が必要だなと思いました。
もちろん、すごくゆっくり弾けば戦えなくはないですが、1曲1曲をインテンポでなんとか曲の雰囲気を出せるような演奏にするまでは少し時間がかかりました。
【分析】なぜ初見で弾くのが難しかったか
そもそもバイエルの全てが初見で弾けるレベルではなかった
バイエルだから大丈夫だろうと思っていましたが、よくよく考えたらそもそもバイエルの曲の全てを初見で弾けるわけではないという自分の実力不足がそもそもの原因ではないかと思いました。
またバイエルのレベルが書いてありますが「バイエル修了程度」というものはバイエルが終わったレベルのものを指しています。
一部にそうしたバイエルを超えたレベルの曲があったことが初見で弾けなかった原因でしょう。(と思っておきます)
独特なリズムを楽譜になるととても難しい
例えばジャズやメタル系の曲など、クラシックではあまり見ない形のリズムに遭遇した時は慣れていないのもあってとても難しく感じました。
曲を知っているからついていけるものもありましたが、慣れていないジャンルの曲ほど楽譜からリズムや音楽の流れを読み取って弾くのはとても難しいと感じました。
JーPOPでも曲のリズムが独特な曲があります。聴き覚えで歌ってみると歌えるけれど楽譜を見ると案外難しいという経験がある人もいらっしゃるかもしれません。
よく知っている簡単な曲を挑戦するメリット
楽譜と音がリンクする
例えば英語を勉強するにあたって、文字で書いてあるものと音になる英語がちゃんと対応していないと「書けるし読める」のに「聞けない話せない」ということはよく聞く話かと思います。
英語は音から覚えることも重要ですが、音楽も楽譜と音をしっかりリンクさせることが重要だと感じました。
これは耳から覚えるということではなく、楽器がない状態でも楽譜を見てどういう音楽か頭の中で再生できるというイメージです。
「そんなことできるの?」という人もいらっしゃるかもしれませんが、自分が弾ける曲は楽譜を見ながら頭の中で音楽を再生できるのでそれを応用すればできるのではないかと感じています。
(音の数が少ない曲であれば初心者でも十分できるはずと思っています!)
なお、ピアノでは楽譜を渡されてすぐに演奏するというスキルも重要になることから、音から覚えるだけでなく楽譜だけで音にするという力も重要になりますので、「楽譜と音」、もっと言えば「楽譜と鍵盤の位置と音」の3つをしっかりリンクさせられるように鍛錬したいと思いました。
美しい曲が多くゲームをプレイしたことがある人は情景が浮かぶ
ゲームをプレイしたことがあれば情景と音楽がリンクしているので、感情を入れて表現しやすいと感じました。
出会いのシーンでは明るく穏やか、別れのシーンでは悲しく、戦いのシーンでは情熱的、エンディングでは感動的など情景と音楽がリンクしているのが大きいので、普段はテンポのゆっくりとした曲を我慢できずテンポが早くなってしまうことがあるかもしれませんが、情景を思い浮かべながら弾くと自然と理想的なテンポで弾けるようになるきっかけが掴めるかもしれません。
東京オリンピックの入場更新では様々なゲーム音楽が使われました。
例えば、クロノ・トリガーの「カエルのテーマ」は曲名だけ聞くとどんな曲か想像できないかもしれませんが、聴いてみると感動的な美しい曲です。
東京オリンピックの入場行進に使われていた曲がYouTubeの動画にありましたので、参考までに動画を紹介します。
まとめ
バイエル併用のファイナルファンタジーとクロノ・トリガーの楽譜を使って初見演奏に挑戦してみました。
東京オリンピックに感化されて選んだものの、内容としては必ずしもファイナルファンタジーとクロノ・トリガーである必要はなかったと感じています。
しかし、私が好きな曲が多かったということで初見練習の色々な要素を見直すいい機会になりました。
曲の数をたくさんこなすのも初見力や読譜力の向上になるので、これからも色々な曲をたくさん読んでいきたいと思いました。
ゲーム音楽だからといって敬遠してしまう人もいらっしゃるかもしれませんが、アニメでもJーPOPでもクラシック以外の曲の簡単な曲をぜひ挑戦してみて、クラシックにはない音の使い方の勉強をすると総合的な音楽力が向上するのではないかと思いました!
今回の記事が皆さんの少しでも役に立てば嬉しいです。
ゆきふり