本番で落ち着いて演奏するために【意識して呼吸をしてみましょう】

ピアノ

歌を歌うときには誰でも呼吸をすると思いますが、ピアノを弾いているときに呼吸を意識していないということがあります。常に意識する必要はありませんが、呼吸を意識してあげることで音楽の流れをより自然なものにすることができます。今回はピアノを演奏するときの呼吸を記事にしてみます。

呼吸を意識していますか?

ピアノを弾くときに限らず、日常生活で呼吸をどのくらい意識しているでしょうか。普段の生活では基本的に呼吸を意識する場面は少ないかもしれません。しかし、人前でピアノを発表するときなど、緊張する場面では「深呼吸をして」とよく言われることがあります。また、ヨガやストレッチなどでは呼吸をすることが重要となります。呼吸と言えば「鬼滅の刃」で「水の呼吸」や「全集中の呼吸」など呼吸が漫画の中で重要視されている場面も登場しています。私はピアノの演奏に限らず、日常生活などにおいて呼吸には心を落ち着けることやいつもと違うものを自分のペースにすることなどの役割があると考えています。

ピアノを弾くときに呼吸をするメリット

ピアノを弾くことは日常生活の基本的な場面と同じく呼吸を意識しなくても演奏することは可能です。しかし、人の心を打つような音楽には呼吸ができる音楽の自然な間があることやはっと呼吸させられるような劇的な展開を持っているものもあります。こうした音楽を形作るためには人間の心や感情の流れに沿った呼吸をさせることが必須であり、聴いている人にそうした呼吸をさせるためには演奏者が呼吸をすることは必須であると考えられます。ピアノを弾くときに呼吸をすると以下のような良いことがあります。

  • 聴いている人と呼吸を揃えられる
  • 緊張する場面でも深呼吸をしながら演奏することができる

個人差はあるかもしれませんが、順番に説明します。

聴いている人と呼吸を揃えられる【自然な呼吸を誘う】

良い音楽を奏でる上で最も重要な要素の一つとして聴いている人に自然な呼吸をさせることが挙げられます。歌や管楽器で音楽を奏でるとき必ず呼吸をする必要があります。この呼吸のタイミングが不自然な場合は聴いている人に違和感を与えることとなります。使い方によっては聴いている人をはっとさせるような演奏になることもありますが、これも意識して使わないとゆったりした曲であっても聴いている人が苦しく感じるような切迫感を感じさせてしまうこともあり、心地の良い音楽を届けることは難しいかもしれません。弾いている演奏者の呼吸が聴いている観客の呼吸と一致した時、聴いている人が次の展開にワクワクするような演奏が可能になると考えています。

緊張する場面でも深呼吸をしながら弾ける

これは演奏している自分自身に関係することですが、曲全体で呼吸をどうするか設計をしていれば、緊張する本番の舞台でも深呼吸をしながら演奏することができます。聴衆に聞こえるような大きな呼吸は時には違和感を与えることもあるかもしれませんが、演奏中に深呼吸をしながら弾けると緊張も徐々に落ち着いてきますし、普段から練習している演奏に集中することができます。本番に深呼吸をしながら弾くということはなかなか試したことがない人が多いと思いますが、やってみて自分の演奏スタイルと合致すれば、今まであまり本番は得意ではなかったという人も一気に本番に強くなれる可能性があります。

まとめ

今回は演奏中の呼吸について記事にしました。ピアノの呼吸で一番最初に覚えるものは曲の最初の呼吸だと思います。最初は1箇所を意識して徐々に色々な部分での呼吸が巧みに操れるようになると聴いている人に心地の良い音楽を届けることができるようになると思います。ぜひ意識していただければと思います。

ゆきふり

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