100回弾けば1回くらいはミスなく弾ける?【確率・統計的に成功率を見てみる】

ピアノ

音のミスがないというのはピアノを弾く上では分かりやすい指標の一つです。もちろん、音の1つや2つのミスを気にして大事な表現が死んでしまうということは避ける必要がありますので,こだわりすぎるのは禁物かもしれませんが,ミスがないことに越したことはないと思います。

今回は確率と感情のバランスということでミスタッチについて確率を使って考えてみます。

弾き続ければミスはなくなるのか

ピアノを弾き続ければミスがなくなるかという疑問についてですが,ミスがある状態で弾き続けてもミスは減らないと思います。少しずつ動きには慣れてくるものの,ミスをしている部分を改善しない限り,あいまいな動きだけが身についてしまいなかなか上達しない状態が続いてしまいます。

これはテストで問題や解き方は見たことがあるけれど,実際に解いたことがないため解けないというイメージに近いのではないかと思います。

100回弾けばミスはなくなる?

かといって,弾き続ければミスはなくなるという意見を持っている人もいるかもしれません。私の小さい頃のピアノの先生は「100回弾けば弾けるようになる」という話をされていたこともありました。

確率的に考えると,例えば、10回に1回ミスなく弾けるという人は成功確率は10%となりますが,この人が10回弾いたときミスなく弾ける確率はどのくらいか考えてみます。

成功率10%の時,成功しない確率が90%となります。10回弾いたときに全部失敗してしまう確率から1回以上成功する確率を求めることが可能です。つまり,成功する確率は全て失敗する確率が分かれば求めることができます。※確率を計算するときは全ての発生条件が同じであることが前提となりますが,そういった細かい話はここでは省略しています。

では,成功率10%の人が10回弾いたときに1度もミスなく弾ける確率はどのくらいか計算すると,1-(9/10)^10=65.1…となり,ミスなく弾けるのはだいたい65%くらいとなります。

では,50回弾いたらどうなるでしょうか。この場合は,1-(9/10)^50=99.4%となります。

100回弾いた場合は,1-(9/10)^100=99.9%となります。

つまり,確率的には50回も弾けば1回はミスがなく弾ける可能性が99%となります

何が言いたいかというと,何回か弾けばミスなく弾ける人が機械的に50回も練習をしていれば,1回以上はミスなく弾けるという体験をすることはできます。しかし,もともとの成功率が上がっていなければ,次に弾いたときには失敗してしまうという可能性もあります。中には連続で成功することもあるでしょう。

これは,10回のうち1回は止まらずに通して弾けるという人も同じ考え方ができます。もともとの成功率が高くならないのに機械的に練習することは成功率が向上しているのではなく,たまたま成功のタイミングが訪れただけとも考えることができます。

成功率は練習している間に高まる,ただし。。。

100回も同じ曲を弾いていれば,どんどんピアノは上手くなると言いたいところですが,先ほどの確率のように,もとの成功率を上げなければ本番で成功を引き当てることは少し難しいと思います。つまり,ピアノを弾くときには「成功率が高まる練習」をしていく必要があります。

「成功率が高まる練習」というのは,色々な練習方法がありますが,例えば,曲の動きや弾き方を覚えていくためにゆっくり練習する方法片手ずつ練習すること,メトロノームを使って段階的に練習することや基礎技術を向上させるための技術的な練習といったものが考えられます。

こうした練習を積み重ねることでもともとの演奏の成功率を100%近くに上げることができれば,安定感のある演奏をすることが可能になります。ミスタッチに限らず,表現までを含めて毎回自分の弾きたい弾き方で弾けるような練習をしてみるということは自分の演奏のレベルアップに強くつながると思います。

まとめ

100回も弾けば1回くらいはミスなく弾けるということを確率で示してみましたが,やはりもともとの成功率を上げることが大切となります。先ほどの確率について,もし成功率が10%から50%まで上がれば,10回も弾くと1回以上の成功率は99.9%となります。いかに,もとの成功率を上げることが大切かということを考えつつ,今後も練習に取り組みたいと思いました。(目指せ成功率100%!)

ゆきふり

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