本番の舞台は好きですか?
ピアノに限らず,人前で何かを発表する時に「1度しかない本番」がありますが,皆さんは本番は好きでしょうか。
今回は本番が苦手な人に向けて「本番への考え方」を記事してみたいと思います。
練習は本番のために?
練習は本番の何十倍も練習をする
例えば,ピアノでは本番は普通に発表会に出ると数分〜10分くらいですが,そのために発表会まで数週間から数ヶ月,一生懸命練習するかと思います。
私は自分の憧れの曲を弾くきっかけとして本番を利用するということが多いですが,譜読みをしてある程度弾けるようになるまでの練習は大変だなと感じてしまうこともあります。
また,練習は本番をよくするために必要ではありますが,スポーツでも勉強でもピアノでも多くの場合は1回の本番のために本番の時間の何十倍も練習をすることが多いと思います。
こうした本番のための練習は期間が長くなればなるほど続けるだけのモチベーションを保つことは難しく,強い意志が必要になるのではないでしょうか。
本番のための練習を一年間続けられるか?
本番が年に1回だけという人はその年1回の本番のためにモチベーションを保ち続けることは難しいと思います。
そのため,週に1回や月に1回などのピアノのレッスンがモチベーションの維持につながっているという人も多いのではないでしょうか。
オリンピック選手でも4年に1度の大会に出るだけでなく,世界選手権や国内大会など様々な大会に出ることもモチベーションの維持をしているのかもしれません。
本番に出ることは自分で選べる!
仕事のプレゼンなどで逃げられない本番もあるかもしれませんが,多くの場合,特にピアノ発表会の本番は自分で選んで出るということが可能と思います。
子供の頃は発表会に出ることをあまり選択しているという意識はないかもしれませんが,多くの人は本番に出るかどうか選ぶ権利があり最終的には選んで本番に出ています。
そして,本番という舞台は毎日のように体験できるようなことではなく,ピアノのように数分間自分のためだけにお客さんが耳を傾けてくれるというのは特別な機会でありとても贅沢なことです。
こうした贅沢な経験であるにもかかわらず,本番が近くなると人前に出て発表するのが嫌に感じてしまう人もいらっしゃると思います。
本番は成長を見せるためのもの!【考え方を変えてみる】
本番がプレッシャーに感じる人へのヒント
「本番」という機会が近づくと,本番が終わるまで緊張や手の震えが止まらず,本番がプレッシャーに感じてしまうという人もいらっしゃると思います。
本番の舞台がプレッシャーに感じる人は「本番のために練習をして本番のために全てを捧げると考えてしまう人」に多いように感じます。
つまり,自分のことを追い込んでしまう人は本番をプレッシャーに感じてしまう人が多いようです。
そうした人は本番を迎えられる自分の機会を「定期的あるいは不定期的に自分の成長を確認する場」と捉えると良いかもしれません。
本番に対する考え方を変えてみる
本番で自分を追い込んでしまう人に多いことは「本番で100%の実力を出したい」と思っていることが一つの原因だとと思います。
私も本番では練習と同じだけの力を出したいと考えるのですが,本番で緊張して練習通りの力を出せなかったということは何度もあります。
しかし,最近になって本番で高望みして練習以上の成果を求めているということに気づいたことも何度かあります。
練習でほぼ100%できていることを普段通りやるのと,練習での成功率が30%しかないことを本番で成功させるということはかなりプレッシャーのかかり方が違います。
練習ではできていたことが本番でできないと本番が終わった後に落ち込んでしまうこともありますが,緊張していて演奏がボロボロであっても「曲全体の雰囲気やその人が感じている音楽までなくなる」ということはなく,必ず本番の演奏で上手くいった光る部分はあります。
失敗したところにフォーカスするのではなく成功したところに光を当てて,緊張の中で成功した部分が自分の実力で確実にできることになります。
本番での演奏で出るものは緊張を含めて全て練習の成果と考えるようにしています。
練習以上にできることも練習の成果の一部です。
このような考え方でいると本番で失敗したらそれまでの練習を否定するのではなく,本番までの練習方法を見直すことや気持ちの持ち方を変えること,本番の楽しみ方を考えるきっかけになります。
本番は成果を見せるためのもの
本番の楽しみ方を本番で得ることはとても大切で,楽しめるようになるといつでも人前で発表することに対して緊張したり恥ずかしいと思ったりすることはなくなります。
本番を楽しめるようになるためには,本番では練習では気にしなかったことを気にしてしまうとか,いつもと違うことを考えてしまうとか雑念が入ってしまう段階をクリアする必要があります。
いつもはできていたのに本番でできなかったということは実力不足と考えるのではなく,次回の本番でより良い経験や演奏をするための練習の仕方や本番へのアプローチを変えるきっかけにして,本番で前よりも自分がどれぐらい成長しているかを感じることができるようになると,本番が待ち遠しくなると思います。
まとめ
今回は本番が苦手という人の本番に対するアプローチを記事にしてみました。
本番は自分の理想の形の上での通過点であることを理解することができると,本番やテストも楽しく受けられるかもしれません。
また,ピアノを弾いている人は「舞台で緊張する」という経験をピアノを習っていない人よりも多くすることができるので,ぜひそうした経験
今回は本番が苦手という人の本番に対するアプローチを記事にしてみました。
この記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。