手の形を安定させるためのゲーム的な練習方法【手の甲に消しゴムを乗せて弾いてみる】

ピアノ

ピアノを弾いている時,手の形を安定させることが重要です。今回は手の形を安定させるための非常に感簡単な練習方法を紹介します。

手の甲に消しゴムを乗せて弾けますか?

結論から言ってしまうと,手の甲に消しゴムなど乗せられるものを乗せて演奏するということです。ピアノを弾いているとき,特に習い始めの初心者などに多くありがちですが,指を動かさずに手首の回転で鍵盤を押してしまうことがあります。手の上に消しゴムを乗せていると手首を回転させて弾くことができなくなるので,指を動かす演奏ができるようになります。

ゲーム感覚で楽しめる練習方法

この練習方法は完全にゲーム感覚でできる練習方法なので,大人だけでなく子どもでも楽しんで練習することができます。消しゴムを落とさずに1曲を弾けるチャレンジをしてみると結構楽しいです。最初は分散和音を弾くだけでも手の甲に乗せた消しゴムなどを落としてしまうことがあります。徐々に練習していくと落ちないように安定して弾けるようになります。また,手の形が安定してくると,音階やアルペジオなどの親指のシフトチェンジがある場合でも安定して消しゴムなどを乗せたまま弾けるようになります。

自分が今取り組んでいる曲や音階練習といった中でチャレンジしてみるのも良いですし,ツェルニーやブルグミュラーなどの基本的な曲で練習してみるということでも良いと思います。

どんな効果があるのか(本当に上手くなれるのか)

こちらの練習で手の形を覚えることが趣旨となります。手の形を安定させることができると,無駄な動きが減るので演奏技術が向上しやすくなります。ずっと,手の形を安定させて弾くということは基本の形なのでそれができるようになると,手首を回転させるという複雑な動きを入れた演奏ではなく,指を主体的に動かすようになることから手の動きが非常に単純化されます。

注意点として,消しゴムを乗せることだけを意識して腕や肩に力が入ったり,親指が反ってしまったりしないようにする必要があります。色々な部分に力が入ると指の動きに影響が出てしまうので,できるだけ力が抜けた状態でできるようになると良いです。

手の形を意識して弾くということを教えられる人もいるかもしれませんが,なかなか身につかないと悩んでいる人には非常に役に立ちます。まずは,この練習では,細かい意識をせずに消しゴムなどを落とさないようにするという方法だけで手の形を安定させることを目的としています。この練習によって指を動かして弾くという基本を身につけるきっかけになればと思っています。

注意点(跳躍の大きい曲)

跳躍の多い曲では,左右に動く際に消しゴムが落ちやすくなります。これを守るために跳躍のスピードが落ちると演奏に支障が出てしまいます。実際に落とさずに弾くことは結構難しいのですが,慣れてくると手の甲の上にある消しゴムなどを落とさないように意識して弾けるようになります。跳躍が大きい曲でも消しゴムを落とさないような手の使い方ができれば演奏にかなり余裕が出てきます。とても難しいかもしれませんが,手の動きの基本を身につけるための練習としてぜひトライしてみていただければと思います。

まとめ

今回は,大人でも子どもでもゲーム感覚で楽しめる練習方法として手の上に消しゴムを乗せて練習をするという方法を紹介しました。ピアノを弾く以外にも,パソコンのタイピングでやってみても効果があるかなと思いました。ただ,パソコンでは,ピアノ以上に奥行のある動きをすることやキーボードの沈み込みが小さいこと,親指をあまり使わないことから必ずしも同じとは言えない部分もありますが,やってみるとピアノの演奏につながる部分があるかもしれません。

ゆきふり

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