弾きやすい手の形を目指す第一歩【自然な手の形の習得へ】

ピアノ

親指の位置はどこにある?

人間の手の構造上,親指は人差し指から小指までと長さと構造が異なります。
そのため,人差し指から小指までの指を伸ばして鍵盤(白鍵の真ん中)の上におくと親指は鍵盤には届きません。
ピアノを習っている人や基本ができている人は親指が必ず鍵盤の上にあります。

無駄のない動きをするためには,全ての指が鍵盤の上にあるべきであり,いつでも鍵盤を押せるような準備を整えておく必要があります。

しかし,ピアノから少し離れてブランクがある人やピアノを習っていないような人は弾きたい曲を弾けるようになることが重要なので手の形をあまり気にしきれないかもしれません。
手の形を少し意識するだけで一気に弾きやすくなり,曲が弾けるようになるためのスピードが徐々に上がると思いますので,今回はピアノを弾く上での弾きやすい手の形を習得するための基本を紹介します。

自然な手の形を覚えるための練習方法

自然な手の形と言われてもなかなかピンと来ない人もいるかもしれません。
人によって「自然」と感じる手の形は違い,一方では丸みをもった形が自然であったり,もう一方では平たい形が自然と感じるかもしれません。
ピアノを楽に効率よく弾くためには曲にふさわしい音を出すための色々な手の形を習得しておくことも必要です。

ここでは,ピアノを習いたての人が習う最も基本的な形である「丸みを持った手の形」を取得する方法としては私が教えてもらった2つの方法を紹介します。

方法1:手をグーにしてからのアプローチ

手順1:手の甲を下にする

手順2:小指から人差し指まで順番に手を閉じていく

手順3:親指を人差し指の横につける

手順4:手の甲を上に向ける

手順5:ゆっくり力を抜いて指先が鍵盤につくように手を広げる

方法2:手をパーにしてからのアプローチ

手順1:手の甲を下にする

手順2:手を大きくパーにしてから力を抜く

手順3:手の甲を上に向ける

いずれの方法でも手の形はピアノを弾くために弾きやすい形が身につくものとなります。
両方からのアプローチを行うことで手の形のバランスが取れるので,弾きやすい手の形が徐々に身につきます。

打鍵をする場所を一直線にするわけではない

上で説明した手の形を覚えるための練習をする上での注意として,人差し指から小指までを鍵盤の縁と平行に横に一直線に並べる必要はありません。
また,手の甲を高く上げるという意識も必要ありません。
手の指の並びは今回紹介した方法に加えて中指の生えている方向が鍵盤の先の端に向かうようにすると比較的自然な形になりやすいです。(※意識しすぎると指が伸びてしまうのであくまでイメージです)
手の形を覚えるための練習として以下の方法も紹介しているので,興味がある人は試してみていただければと思います。

まとめ

今回はピアノを弾きやすい手の形を身につけるための練習方法と考え方を紹介しました。
中級者以上の人は基本的にできていると思いますが,自分の演奏を改めて見直すのも良いかもしれません。
新しい技術や自分の技術を見直すときには比較的簡単な曲を練習するのがおすすめです。
このブログでは初見の練習にもなる較的簡単な曲集も紹介していますので,参考にしていただければと思います。
この記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。

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