中学生や高校生になると多くの人は難しい曲を弾くようになり、ショパンからリストやラフマニノフなどの様々な曲に挑戦していくのではないでしょうか。
一方でそこまでのレベルじゃないけれど、少しずつでも色々な曲を弾けるようになりたいという大人の初心者から中級者にとって非常におすすめなグルリットの曲集を紹介します。
こどものためのアルバムとは
こどものためのアルバムとは文字通りこどものために作られた曲集です。しかし、こども向けであるからといって音楽的に稚拙である訳ではなく、音楽的に豊かな曲も多いです。
バルトークの子どものためにと比べるとかなり分かりやすい曲が多く,リズムがかっこいい曲も多いです。
また、こどものための曲集ということもあり,手が小さくて1オクターブ届かないという人であっても問題なく演奏することが可能です。
曲数は曲ありますが,全ページ数が32ページとかなり薄いため、全曲挑戦するというチャレンジをしたことがない人にとってもおすすめです。
特徴は以下の通りです。
- ほとんどが見開き1ページ以内
- 超絶技巧は要求されない
- はっきりした曲が多い
私は小学校の初めての発表会でグルリットのマーチを演奏しましたが、きれいな曲でとても思い入れがあった記憶があります。
この曲集はほとんどがハ長調でシャープやフラットがたくさん作曲はほとんどないため,初心者にも比較的楽に使いこなせる曲集だと思います。
また,大人が発表会に使うためには少し短いかもしれませんが,譜読みの練習のために様々な曲を練習するためにはかなり有効です。
音楽的に豊かな曲も多いのでぜひチャレンジしてみることをおすすめします!
グルリットの曲集にはどんなものがあるか
コルネリウス・グルリットという作曲家をご存知な人はどのくらいいるのでしょうか。私は小さい頃から習っていたピアノの曲集に入っていなければ知ることはなかったかもしれません。
グルリットはこどものための曲集を多く残しており、ピアノ初心者はもちろん、中級者であってもとてもためになる曲集です。比較的手に入れやすい初心者向けの曲集としては以下のものがあります。
- こどものためのアルバム
- こども音楽会(Op.120)
- 初歩者のための小練習曲(Op.187)
- 20のやさしい小品集
- 24の旋律的練習曲(Op.131)
上達のために:たくさんの曲に取り組む
自分がどのような演奏ができるようになりたいかという目標があってだと思いますが、ピアノのレッスンを長らくやっていない人、久しぶりにピアノを弾いてみようと思った人、初めたばかりだけどどんなの曲集に取り組めば良いか分からない人などはぜひ一度グルリットの曲集に挑戦してもらいたいです。
こどものための曲集であっても,非常にきれいな曲が多く,単調な曲は少ないという飽きさせない曲が多いです。譜読みが早くなりたいという人は曲をたくさんこなすと早くなるという話は聞いたことがある人も多いと思いますが,どんな曲に取り組めば良いか分からない人は参考にしていただければと思います。
バルトークやギロック,プロコフィエフなど様々な作曲家がのこどものための曲集を作曲し,出版しています。取り組みやすさや難易度も異なりますが,たくさんの曲をこなして譜読みに慣れるためにもこれらについても徐々に解説をしていく予定です。
ピアノをバリバリ弾ける方もそうではない方もいると思いますが、みなさんとピアノを上達して行けたらと思います。
ゆきふり