初心者から中級者に弾いてほしいおすすめの曲【ダカン:かっこう】

ピアノ


今回はダカンの「かっこう」という曲を紹介します。小学生の時に弾いた(弾かされたと言った方が正しい?)思い出の曲なのですが,当時は両手の細かい動きがたどたどしくなってしまい,かなり弾くのに苦労しました。
大人になって弾いてみるとすごく美しく儚さを感じるような曲ですので,ぜひ紹介したいと思いました。

ダカンという作曲家は?

この曲を作曲したのはフランスの作曲家ルイ・クロード・ダカン(1694-1772)です。
Wikipediaによると「幼少期から神童の名をほしいままにし、6歳でルイ14世のために御前演奏を行った。」とあるように天才のひとりのようです。
日本では誰もが知るとても有名な作曲家というわけではありませんが,この「かっこう」という曲はダカンの中で最も有名な曲の一つだと思います。
作品の多くは宗教音楽のような印象がありますが,この「かっこう」という曲は宗教音楽の印象はなく,とても軽快でかっこうのさえずりが聞こえるような描写が表現されています。

どんな曲か?(曲の難易度は?)

「かっこう」とつく曲では以下のような音形が良く出てきます。

「鳩時計」の音をイメージしていただければ大体同じ音程とリズムだと思います。
この曲ではこの「かっこう」と聴こえるリズムが頻繁に出てきます。

「曲の難易度はツェルニーの30番の途中までは弾けます!」という人や「インベンションは弾けます」という人であれば問題なく弾けると思います。
同じフレーズが繰り返されるので譜読みそのものはそれほど大変ではありません
しかし,左手の細かい動きが求められるのでその動きにまごついてしまうかもしれません。
「かっこう」という曲の中に込められた「美しさと儚さ」を表現するためには技術的にすごく難しく,気を使う部分もありますので,目指すクオリティによっては難易度がものすごく高く設定することもできます。
特に,この曲を美しく弾こうとすると右手と左手を対等のスピードで弾くという技術を身につけないといけないと感じるきっかけになるかもしれません。

演奏動画と楽譜

演奏動画

演奏動画はこちらです。
「かっこう」の音形と美しくも儚い曲のイメージを感じることができるのではないでしょうか。

他にも調べて見るとたくさんの演奏動画があります。
中には小学生が弾いているものもあるのでそうした演奏は心からすごいなと感じます。

楽譜

楽譜は全音ピアノピースから出ています。

プリント楽譜にも取り扱いがあるようです。

「ぷりんと楽譜」ではピアノピースで購入するよりも100~200円ほど安価で購入できるようですが,検索してみると4つほど候補が表示されました。
原曲版が欲しいという人は全音のピアノピースを選ぶのが確実かもしれません。
ちなみに,私は小学生の時に使っていたピアノの曲集(YAMAHAの曲集)にあり,昔弾いたときはそれを使っていましたが,今は全音のピアノピースを使っています。
詳しくはないですが,何かの曲集についていることもあるかと思いますので,もし他の曲集を買って「かっこう」が収録されていることが見つかったらこのページに追記しようと思います。

まとめ

今回はダカンの「かっこう」という曲を紹介しました。
子どものときは技術的なことばかりが気になって全然上手く弾けませんでしたが,大人になってから弾くと曲の良さを改めてかみしめることができました。
この曲は儚くも美しい曲なので弾いたことがないという人にはぜひ弾いてほしいです!
弾いてみたいと思った人はぜひチャレンジして欲しいと思います。
ゆきふり

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