風のつく言葉を集めてみた【78種類:三字熟語編】
風のつく三字熟語(一部熟語ではないものを含みます)の代表的なものを集めてみました。みなさんはどのくらい知っている言葉があるでしょうか。
雪シリーズと二字熟語編,四字熟語編もまとめていますので,見ていただければと思います。
風のつく言葉【三字熟語編】
- 見風乾(あかしで):カバノキ科の落葉高木。
- 秋風月(あきかぜづき):陰暦八月の異称。
- 雨台風(あめたいふう):雨による被害が大きい台風。
- 沖つ風(おきつかぜ):沖を吹く風。 また、沖から吹いてくる風。
- 解散風(かいさんかぜ):解散しそうな雰囲気。
- 懐風藻(かいふうそう):現存する最古の日本漢詩集。
- 貝屏風(かいびょうぶ):貝細工でいろいろの模様をつけた、おもちゃの屏風。
- 貝寄風(かいよせ):冬の季節風のなごりに3月下旬ごろ吹く西風。
- 風見鶏(かざみどり):鶏をかたどった風向計。都合のよい側にばかりつく人のこと。
- 滑降風(かっこうふう):カタバティック風のこと。冷えた空気が斜面を吹き下りる風。
- 滑昇風(かっしょうふう):アナバティック風のこと。冷たい空気が温まり緩やかに上昇することで起こる風。
- 夏風楽(かふうらく):雅楽の一つ。春庭楽の異称。
- 紙風船(かみふうせん):花びら形の色紙を、袋状にはり合わせて作った玩具。
- 空風呂(からぶろ):湯水の入っていない、からの風呂。
- 閑花風(かんかふう):静かで気品のある芸風。
- 季節風(きせつふう):季節によって吹く方向を変える風。モンスーン。
- 擬風通(ぎふうつう):ガス糸を用いて風通織に似せた織物。
- 急驚風(きゅうきょうふう):小児の急性髄膜炎のこと。
- 局地風(きょくちふう):地形などが原因で、限られた地域に吹く特徴的な風。
- 金屏風(きんびょうぶ):地紙全体に金箔(きんぱく)をおいた屏風。
- 銀屏風(ぎんびょうぶ):地紙全体に銀箔 (ぎんぱく) をおいた屏風。
- 黒南風(くろはえ):山陰,西九州地方でよく用いられる南風の呼名。
- 化鳥風(けちょうふう)江戸時代中期の俳諧流派
- 原風景(げんふうけい):原体験におけるイメージで、風景のかたちをとっているもの。
- 強細風(ごうさいふう):強い中にも細かさをもった芸境。
- 黄雀風(こうじゃくふう):梅雨時に吹く南東の風のこと。 湿気を含み蒸し暑い風
- 広精風(こうしょうふう):広く精 (こま) やかな芸の花を咲かせる種のめばえる、能芸の基本をなす芸境。
- 恒信風(こうしんふう):ほぼ定常的な偏東風。貿易風。
- 恒星風(こうせいふう):恒星表面から吹き出すガスの流れのこと。
- 強麁風(ごうそふう):強く荒々しい芸風。
- 業の風(ごうのかぜ):地獄で吹きまくるという暴風。業風と同義。
- 香屏風(こうびょうぶ):香りが風で散乱しないように、周囲に立てる屏風。
- 腰屏風(こしびょうぶ):丈の低い屏風のこと。
- 砕動風(さいどうふう):形は鬼でも心は人間であるように演じること。
- 殺風景(さっぷうけい):景色などに目を楽しませるものがないこと。
- 四風牌(しふうはい):東、南、西、北の4種類の麻雀牌のこと。
- 斜面風(しゃめんふう):山の斜面に沿って吹く風。
- 秋風楽(しゅうふうらく):雅楽の曲名の一つ。四人で舞う舞楽曲。
- 正風体(しょうふうてい):正しい俳風・風体。
- 白南風(しらはえ):梅雨(つゆ)があけるころ吹く南風。
- 東風菜(しらやまぎく):なずなの異称。
- 据破風(すえはふ):屋根の斜面に設けた小さな三角形の破風。千鳥破風。
- 隙間風(すきまかぜ):壁や障子などのすきまから吹き込む風。
- 切破風(せっぱふう):屋根の切妻面についている合掌形の装飾板。切妻破風。
- 旋衡風(せんこうふう):気圧傾度力と旋回による遠心力が釣り合った状態で吹く風。
- 扇風機(せんぷうき):小型のモーターで、羽根車を回転させて風を起こす機械。
- 旋風葉(せんぷうよう):折り本の前と後ろの表紙を1枚の紙または布に貼り付けて全体をくるむようにしたもの。
- 浅文風(せんもんふう):芸に深みはないが、幽玄の基礎となる位。
- 送風機(そうふうき):圧力を与えて空気やガスを送り出す装置。
- 大風子(だいふうし):イイギリ科の落葉高木。
- 出し風(だしかぜ):船出をするのによい風。陸地から沖へ吹く強い風。
- 太刀風(たちかぜ):刀を振った勢いで起こる風。
- 地衡風(ちこうふう):気圧傾度力とコリオリ力の釣り合いの結果生じる風。
- 手風琴(てふうきん):アコーディオン。
- 時つ風(ときつかぜ):ほどよいころに吹く風。
- 夏風邪(なつかぜ):夏にひく風邪。
- 破傷風(はしょうふう):土中の破傷風菌が傷口からはいって起こる病気。
- 初秋風(はつあきかぜ):初秋のころに吹く風。
- 浜防風(はまぼうふう):セリ科の多年草。
- 春疾風(はるはやて):春に激しく吹き起こる風。
- 一風呂(ひとふろ・ひとっぷろ):風呂に1回はいること。さっと入浴をすませること。
- 風雲児(ふううんじ):社会の変動などに乗じて活躍する人物
- 風信子(ふうしんし):ヒヤシンス。
- 風媒花(ふうばいか):風の媒介によって受粉が行われる花。
- 風馬牛(ふうばぎゅう):自分とは何の関係もないこと。
- 風物詩(ふうぶつし):季節の感じをあらわしているもの。
- 風来坊(ふうらいぼう):どこからともなく、さまよって来た者。
- 風土記(ふどき):その地の風土・産物・伝説その他を、地方別に記した書物。
- 古き風(ふるきかぜ):昔のままのやり方やようす。
- 風呂敷(ふろしき):物を包んで持ち運ぶための、四角い布。
- 偏西風(へんせいふう):南北両半球の中緯度地方の上空をいつも吹いている西寄りの風。
- 正東風(まこち):真東から吹く風。
- 真東風(まこち):真東から吹く風。
- 松風草(まつかぜそう):ミカン科の多年草。
- 松風月(まつかぜつき):陰暦6月の異称。
- 向い風(むかいかぜ):進んでいく方向から吹いてくる風。
- 屋敷風(やしきふう):武家屋敷のようなもの。武家風。
- 雪風巻(ゆきしまき):雪まじりの風がはげしく吹くこと。
出典:Oxford Languages,goo国語辞典,Weblio辞書,Weblio古語辞典
「〇〇風」や「○風呂」や人名については除外しました。
上記に,似たような感じの意味を表す「○○風」という言葉は多数ありますが,そういったものは一部除外しています。また,「〇風呂」についても記載はしていません。
- 〇風呂:岩風呂,石風呂,檜風呂,漆風呂
- ○○風:葛飾風,光琳風,江戸風,蔵前風
- 文化財・人名など:仁風閣,三千風
三千風は「みちかぜ」と読むそうです。
感想
雪と比べて風が含まれる言葉は非常に多いことがよく分かります。二字熟語編は今後取り組んでみたいと思います。今回もいくつかありましたが,次は風そのものを表す様々な言葉に特化して集めてみます。
ゆきふり
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