色々なテンポを持っていますか?
皆さんは演奏や練習をするときのテンポはどのように考えていますか。
いつも慣れているテンポで弾くという人も多いと思いますが、ゆっくりな曲や早い曲など様々な曲があり、曲によってちゃんとテンポを設定する必要があります。
今回は日常生活を通してテンポの感覚を身につける方法を考えてみます。
歩くスピードを意識したことはありますか
タイトルにもありますが、外を歩くときに歩くスピードを変えたことはありますか。
外を歩くということを考えたときに、
- ゆっくり歩くと速く歩く
- 歩幅を長くとると短くとる
- 上下動を大きくとると小さくとる
- 膝を曲げると伸ばす
歩く動作ひとつとっても速さや歩幅など様々なものがあります。
こうした「歩く」という動作は自分の持つテンポに直結するものと考えられます。
あるく速さが自然にいつものスピードに変わるのは演奏しているテンポが自然にいつものテンポになってしまうということにもつながってくると思います。
外を歩くときに自分の歩くスピードをいつもよりも速くしたり遅くしたりすると歩きにくくなるかもしれませんが,その歩くペースを変えられる自由度は自分の演奏における「テンポの自由度」にも大きく影響を与えます。
「歩くように」のテンポはどのくらい
Andanteのテンポは「歩くように」と言われますが、歩くようなテンポと言って皆さんはどのようなイメージを持っていますか。
さすがに都会の出勤する時のサクサク歩くようなものをイメージする人は少ないと思いますが、ゆったりと歩くというスピードにも様々な速さがあります。
そうした歩くようにのテンポを1パターンしか持っていない人と100パターン持っている人ではAnadanteのイメージが変わります。
実際は曲の雰囲気によってAndanteであっても全く同じテンポではないと思います。
Andanteがこれくらいというテンポを持っている人も「もう少しゆっくりしたらどうなるか」ということを試してみてください。
意識できないと気づかずにいつもと同じテンポになってしまうのではないでしょうか。
さまざまなテンポを持つメリット
ここまでで「歩くこと」と「テンポ」について見てきましたが,様々なテンポを持つメリットについて考えてみます。
私は様々なテンポを自在に使えるようになると以下のようなことができるように鳴ると思います。
- 歌や管楽器,弦楽器とのアンサンブルでの合わせが容易になる
- 連弾をしたときに相手についていったり,引っ張ったりすることができる
- 曲の雰囲気にあわせたテンポ設定ができる
- 自然な呼吸ができるようになる
特に,他人と合わせるときに役に立つと思います。
テンポの柔軟性が持てるようになると,演奏でのテンポの動きがより自然なものになります。
歩くという動作を通して自分の持つテンポというものを再確認してみてほしいと思います。
まとめ
歩くこととテンポの関係について記事にしてみました。
散歩しながら自分の練習している曲や好きな曲を歌ってみると,歩くこととテンポの関係がより密接なものに感じられるかもしれません。
こうした日常の単純な動作を通してピアノが上達するきっかけになればと思います。
この記事が少しでも皆さんの役に立てば嬉しいです。