リトルピシュナで効果があった曲ベスト5【簡単に効果が出るものを厳選しました】

ピアノ

リトルピシュナについて記事にしましたが、今回はリトルピシュナの中で効果があった曲(効果が出やすい曲)ベスト5を紹介します。以前の記事はこちらです。

あくまで個人的な意見ですが、参考にしていただければと思います。なお、今回のランキングは1曲だけの紹介ではなく、セクションとして紹介します。

第5位 3度重音によるトリル(No. 21、22)

まず効果が高かったものは3度重音によるトリルです。これは親指で全音符の保持音を抑えたまま、2と4、3と5の指でトリルを弾きます。トリルというと早いものをイメージされるかもしれませんが、リトルピシュナのトリルは高速なトリルではなく、ゆっくりとしたトリルで指の独立が目的となっています。3度の重音のトリルは半音でのトリルになるため、手をつぼめるような動きが多く、最初はかなり無理のある動きと感じる部分があるかもしれませんが、できるようになっていくうちに、指や手の柔軟性がかなり高くなったと感じています。単音での練習としてスケールやアルペジオをやることはあっても、3度の動きの練習をやったことがないという人も多いと思いますので、ぜひトライして効果を実感してほしいと思います。

第4位 アルペジオー分散和音(No.39、40)

第4位はアルペジオー分散和音としました。これは、ハノンのアルペジオのように親指の移動があるものではなく、4つの音から構成される和音を分散和音として1つのポジションで弾き、徐々に和音が展開されていく曲です。この曲では練習のバリエーションとして分散和音として用いる4つの音の順番を変えるという練習も有効です。楽譜通りに練習した場合でも、4本の指が独立して動き、手の形を覚えることができる効果的な練習になることから非常に効果の高い練習だと思いました。また、リトルピシュナの中では、No.45〜48で親指の移動を伴った練習にも展開されるのでNo. 39、40がしっかり弾けるようになったらそちらにもぜひ取り組んでみると良いと思います。

第3位 二重保持音とトリル(No. 15〜20)

第3位は二重保持音とトリルとしました。これらの曲は主に1つの保持音(全音符や2分音符)を伴ったまま他の音を16分音符(又は8分音符)で弾くというような曲で成り立っています。初めのうちは、全音符や2分音符の保持音の指が浮いてしまうということがあり、鍵盤を押さえながら他の音を自由に弾くということはかなり難しいと思います。ピアノを弾く上では、指の独立は最重要の課題の一つですので、早いうちにできるようになると良いと思います。

第2位 重音によるトリル(No. 32〜34)

この練習は6度や3度の重音によるトリルです。重音のトリルをちゃんと練習したことがない人は案外少ないのではないでしょうか。このトリルは半音の重音トリルとなるため、音が近いことから手の柔軟性も身に付きます。この練習は、第5位に挙げた3度重音のトリルにも似ている部分がありますが、こちらの練習の方が少し難易度は簡単で取り組みやすいものと思います。片手の中で2本以上の指を同時に動かすという練習を数分行うと手の安定感が非常に高くなります。手の形に注意しつつ、丁寧に練習できると上達への近道になるのではないかと思います。

第1位 5本の指の練習(No.1〜14)

最も効果があったものは5本の指の練習としてあげられるNo.1〜14の練習です。14曲あると聞くと多いと感じるかもしれませんが、同じ曲で右手が8分音符、左手が4分音符で書いてあるものと右手が16分音符、左手が8分音符で書いてあるものもあるので、実質的には「8曲」です。

この練習は初見演奏が苦手な人は楽譜を見ると難しく感じるかもしれませんが、最初の小節のパターンが半音ずつ上がっていくものとなっています。楽譜を見ながら弾けるようになると、少しずつ楽譜アレルギーからも脱出できます。楽譜を見ながら楽譜と指の動きを対応させる練習には非常に役に立つものなので、第1位としました。

まとめ

今回はリトルピシュナで比較的効果が高い曲を紹介しました。リトルピシュナは指の独立や筋力トレーニングの一環としてとても効果が高い練習曲ではありますが、まずはどんな曲を弾いたらいいのだろうという人に向けて内容と効果について紹介しました。とりあえず気になる人はぜひ弾いて効果を体感していただければと思います。

ゆきふり

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